乾燥のシミ…2 フロン洗浄機納入の折。

内野式洗浄の歩み。シリーズNO.177

「シミ」シリーズNO.2

 

洗浄時のシミ。原子力関係へ5Mくらいのパイプを洗うフロン洗浄機を納入するにあたり問題になったのは、やはり乾燥時のシミでした。5Mくらいのパイプをフロン113の蒸気で蒸気洗浄すると、フロンの蒸気は空気より5~6倍重いので下部から蒸気洗浄されてきます。その結果、上部で凝縮した液は蒸気洗浄槽の下部へ流下してシミになります。

この問題を解決する知恵を求められたので色々と考えて、パイプを液内へ全て浸しておき液位を少しづつ下げながら、上部から蒸気を流入させて上部から蒸気洗浄するとシミがつかないことをご提案し解決しました。

その際、日立製作所と共同で特許を取得いたしました。その当時、日立製作所の技術陣は有能な人達ばっかりでしたが、学校で学べないことは苦手な様でした。知恵が大変役にたちました。

続く)