「縦型多段式1号機」…弐

内野式洗浄の歩み。シリーズNO.184

 

洗浄実験がうまくいくと大阪のお客様はこの洗浄機を買いたいが、何番目になりますか?とおっしゃいました。大阪の人たちは先手必勝を良いものは誰よりも先に買って利用したい。この商才が先見力というのだと思いました。

この縦型多段式は広く多く普及して4,000台近く全国に買ってもらいました。その当時、塩素系溶剤の製造販売メーカーだった旭化成の羽尻営業部長様からは、「この洗浄機が導入されるお客様の使用する溶剤クロロセンの売上が減るので内野さんの顔を見たくない」とまで言われていました。その位溶剤使用のコストダウンが見込めて、第一次オイルショックの溶剤値上がり分からも普及していったのです。