虐げられた業界

内野式洗浄の歩み。 シリーズNO.105

洗浄実験センターでお客様の実験結果が出た時その洗浄結果を判定する規準が各社各様でした。そこで「座頭市時代」から「科学的判断時代」をスローガンに

「油分測定・粒子測定・残留イオン測定・顕微鏡判定等」フィールドリサーチ

を開始しました。

その成果としてはお客様の洗浄の判定も大きく前進したと思います。

この洗浄業界では今まで多くの会社が誕生し、大手の会社でも多額の赤字を作り、退却された会社がありました。例えば昔、大阪変圧器様や魚群探知機で有名な古野電機様、ブラザー工業様等は、立派な洗浄機を15~20年近く販売されていましたが大きな業績が生まれずお止めになりました。
また昔、埼玉県川口市に揺動洗浄機開発の草分けとも言える中西製作所様も某大手会社より多量の受注を受けながら検収がずれて、資金繰りがつかずに昭和50年頃倒産されました。また、日工東京製作所スプレー洗浄機のメーカーもその頃倒産されました。 

私は、この様に大手の会社がお止めになったり、多くの倒産される会社を「他山の石」として、その原因を分析し現在まで生き残ってきております。

洗浄は品質管理上、最も大切な仕事なのに、創業される会社が大きなメリットが生まれないのは何故か?

そこで私は口ぐせの様に「虐げられた業界」と言っています。(続く